年齢を重ねるに連れコーヒーを欲する要因

こんにちは、CREAです。

「南風」

私が珈琲に興味を持った原点です。
南風とはあだち充さん原作の野球マンガ「タッチ」に登場するカフェのことです。



ヒロインのお父さんが経営しているカフェで、南風が起点に話が動くなどタッチの物語に欠かせない喫茶店となっております。
小学生の頃「タッチ」にハマり、背伸びをして祖母に「コーヒーが飲みたい」とせがんでいたことを思い出します。

でも、小学校低学年の10歳にも満たない子供には、あの苦味と酸味は決して美味しいと感じられるものではありませんでした。
それがいつからか年齢を重ねるに連れて、気づけばこの酸味を欲するようになっています。

実は味覚というのは安全なものかを認知するための機能でもあり、そのために人間は味を感じるようです。
人間は進化の中で「苦味=毒物」「酸味=腐敗物」と判断するようになっており、苦いものや酸っぱいものは無意識に吐き出すようになっています。明らかに腐っているものを万が一口にしても基本的には味に違和感を感じ摂取を避けるのです。

幼い頃に最初に身につくのは「苦味」と「酸味」だそうで危険物を避けるようになっています。
そして、「甘味」「旨味」「塩味」を必要な成分の味として覚えます。

このとき「甘味=エネルギー」「塩味=ミネラル」「旨味=タンパク質」として覚えるようになっています。
お菓子などをついつい食べてしまうのは上記の3つの味覚が体内に必要なものと、味覚を通じて感じてしまうためです。

でも、大人になると程よい「苦味」や「酸味」を欲するようになります。
これは今現在必要なものを体が判断し欲するようです。

例えば、子供は身体を作るために、より多くのエネルギー、タンパク質、そしてミネラルを必要とします。
そして、噛めば噛むほど甘みが出る米からエネルギーを摂取し、旨味を感じられるステーキなどの肉からタンパク質を摂取します。子供がハンバーグを好むのもその要因が一つです。

反対に大人はある程度の頃からこれ以上体は大きくならず少しずつ老化を迎えるため、「苦味=薬or毒物」「酸味=疲労回復or腐敗物」などと判断するようになり、その味を必要とするようになってきます。

このように年齢を重ねるに連れて、良い苦味や悪い苦味、良い酸味に悪い酸味というカテゴリーに分けられるようになってきます。

コーヒーを必要とするのもポリフェノールが含まれているなど、体に必要な成分を欲するためであるとも考えられます。
そのため、良い苦味、良い酸味としてコーヒーの味を好むようになるわけですね。

当然、コーヒーは種類や精選方法、焙煎、抽出方法により味が大きく異なるため、後味にねちっこく残る苦味や刺激の強い酸味は毒・腐敗物と判断され「不味い」という判断に至ります。

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