コーヒーを通じてビジネススキルを得る 〜負けに不思議な負けなし〜
こんにちは、CREAです。

今朝はウガンダを淹れました。
エルゴン地区で生産されたティピカ種の格付けAA、中煎です。
ウガンダは元々カネフォラ(ロブスタ)の生産が多い国で、日本における輸入量はまだそこまで多くないですが、ウガンダのアラビカはバランスが良く甘みの強いコーヒーです。
また、バランスが良いので人によってはあまり個性を感じられないという短所もあります。
ただ、ウガンダのエルゴン地区の豆は酸味、苦味がおとなしい分、より甘みを感じられる珈琲豆だと思います。
さて、私は普段コーヒーを通じて、仕事におけるヒントを探すようにしています。
あくまで趣味として行なっている自宅でコーヒーを淹れる至福のひと時には、結構ビジネスのヒントが隠れています。
今日はタイトルにありますように「負けに不思議な負けなし」というキーワードで記載したいと思います。
ハンドドリップでコーヒーを淹れる際に味に影響を及ぼす要因は複数あります。
まず同じ豆であっても挽き方により味が異なります。
粗挽きであればコーヒーはあっさりした薄口の味に仕上がります。逆に細挽きであれば濃いコーヒーができます。
湯温も味に影響を与えます。
高い温度であれば苦み、コクが強くなり、低い温度であればまろやかな仕上がりになります。
抽出時間も早ければあっさりし、時間をかけて抽出すればコクのあるコーヒーに仕上がります。
また、酸味成分は早くお湯に浸透するため、抽出時間が短ければ酸味が強調され、抽出時間が長ければ苦み成分が強くなります。
簡単に述べるだけでも味に影響を及ぼす要因は複数存在します。
そのため、同じ豆であってもちょっとした違いでコーヒーの味は大きく異なります。

私はあくまで趣味でコーヒーを淹れているため、まだまだ味にムラがあり、初めて手にしたコーヒー豆では偶然ながら美味しいコーヒーを淹れられることもあれば、失敗して折角のスペシャルティコーヒーがいまいちになってしまうこともあります。
なぜか美味しいコーヒーが出来上がることもあれば、自身ある淹れ方ができたのに微妙な出来栄えになることもあるハンドドリップは本当に奥が深いなと、つくづく感じさせられます。
そして、この点は仕事に似ているなあと感じます。
普段、営業職として仕事をしていますが、過去にダメ元と思って軽い気持ちで提案した内容が先方に採用された経験が何度かあります。
なんでこれで採用されたんだと不思議に思ったものです。
反対に必死にやったのに提案が採用されず、何で採用されなかったんだと落ち込んだことも多々あります。
ただ、敗退した案件はその後先方へ出向きしっかりとヒアリングすれば、必ず明確な敗退要因があります。
以前、阪神タイガースの元監督である野村克也氏がこんなようなことを言っていました。
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
(元々は江戸時代の大名である松浦静山のセリフのようです)
つまり、先述したように、なんかよく分からないけど「うまくコーヒーが抽出できた」、「営業で契約が取れた」ということはあります。
でも、なんかよく分からないけど「コーヒーの抽出失敗した」、「営業で他社の提案に負けた」ということは無いのです。
必ず失敗や敗因は追求するとその理由が見つかります。
コーヒーも仕事も奥が深いとつくづく感じさせられます。