コーヒーからポリフェノールを摂取  〜珈琲に含まれるクロロゲン酸とは〜

コーヒーブームに合わせてコーヒーにおける健康効果が注目されています。
先日、カフェインについてを記述しましたが、今日はポロフェノールについて記述したいと思います。

コーヒーに含まれる成分にはクロロゲン酸という所謂ポリフェノールが含まれています。
今日はそのクロロゲン酸って何?というところからコーヒーに含まれるクロロゲン酸が身体に与える効果をご案内できればと思います。

既にコーヒーに含まれるカフェインについて記述した際にも触れましたが、まず焙煎したコーヒー豆には以下の成分が存在します。

①全多糖類:24.9%〜39.0%
②脂質:14.5%〜20.0%
③腐食酸:16.0%〜17.0%
④たんぱく質:13.0%〜15.0%
⑤無機成分:3.5%〜4.5%
⑥脂肪族酸:1.0%〜1.5%
全クロロゲン酸類(ポリフェノール):1.2%〜1.3%
カフェイン:〜1.0%
⑨トリゴネン:0.5%〜1.0%
⑩少糖類:0〜3.5%

(コーヒー協会HP参照)

今回はこの全クロロゲン酸類(ポリフェノール)について触れていきます。


ポリフェノールとは

ポリフェノールとは複数のフェノールという意味だそうで、植物が光合成を行うことによってできる色素や苦味の成分。つまり、ほとんどの植物は光合成を行うことによりポリフェノールを含んでいます。
ポリフェノールと聞いて浮かびやすい、ワインやコーヒー、お茶(緑茶、紅茶)は植物から精製される飲料であり苦味がある飲み物だという共通点があります。

どれくらいの量が含まれるのかというと

ワイン:230mg/100cc

コーヒー:200mg/100cc

お茶:115mg/100cc

だそうです。

因みにポリフェノールには種類が5,000ほどあるとされており、一口にポリフェノールが入っているといえど、その種類は異なることも多くあります。
例えば、ワインに含まれるポリフェノールはアントシアニンなど。緑茶に含まれるポリフェノールはカテキン。コーヒーに含まれるポリフェノールはクロロゲン酸といった具合です。

クロロゲン酸(ポリフェノール)が
身体にもたらす作用とは

ポリフェノールの作用としては抗酸化力があるという点です。
また、血糖値の上昇を抑えたり糖分の吸収を抑えるなど、成人にとってはありがたい作用があります。

抗酸化力とは?

抗酸化力とは活性酸素の働きを阻害する力のことを指します。
人々は大気中の酸素を体内に取り入れることで生命活動を行いますが、体内に入った酸素の一部は高い酸化力を持ったものに変化します。この高い酸化力を持ったものが活性酸素とよばれるもので、老化に伴って体の細胞を衰えさせます。

この活性酸素は老化を早めたり、がん細胞を増やしたりと体に悪い作用が多くみられます。
活性酸素は呼吸をして生命活動を行う以上避けられません。
しかし、この作用を抑制するのが抗酸化力というわけです。


クロロゲン酸の作用

先述したようにポリフェノールには多数の種類が存在し、コーヒーに含まれるポリフェノールはクロロゲン酸です。

クロロゲン酸には以下の効果があると言われています。
・抗酸化作用
・血糖値の上昇を抑制
・糖分の吸収抑制
・脂肪の吸収抑制
 etc…

これらの作用を得るためにコーヒーを飲みたい場合、以下の組み合わせが望ましいようです。
①ロブスタ種
②浅煎り

先日、テレビでやっていたのを拝見したところ、アラビカ種よりもロブスタ種の方がクロロゲン酸を多く含んでいるんだとか。
そして、深煎りになるにつれ含有量は少なくなる傾向にあるようです。(コーヒー協会のHP何にも記載されていました。)

また、効果は摂取後数時間で消滅するようで持続性のある成分ではないというのも特徴です。

コーヒーは中毒性もあり、更に健康にも良いと聞くとついつい何杯も飲んでしまいがちですが、カフェインの記述の際にも述べたように、一日4杯程度までが望ましいです。


同じようにコーヒーに含まれる成分としてカフェインについても記述しています。
よろしければ合わせてご覧ください。

「カフェインとは 〜コーヒーに含まれる成分 カフェインの効果〜」

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