コーヒーハンターが世界を変える 〜拘り抜かれたミカフェートとは〜
こんにちは、CREAです。
皆さんはミカフェートという会社をご存知でしょうか。コーヒー豆の生産からカフェの運営まで、農園で育てるところから消費者に届くまでの工程全てを運営している企業です。
私はコーヒーを好きになって以来、数えきれないほどのカフェに通い、多くのコーヒー豆を仕入れてきました。
本当に昨今の世の中は美味しいコーヒーが沢山出回っていると感じます。
しかし、美味しいコーヒーが世に浸透してくると、さほど高品質では無いコーヒー豆が最高級と謳われて世に出回るようにもなります。
残念ながら、お金になるマーケットでは偽物や類似品が沸いてしまうものです。
それでも、その類似品が価格相応に美味しければ良いのですが、大抵の物は名ばかりで価格に見合わいません。
一番悲しいのは類似品を手にとってしまったがために「この程度の味か」と感じてしまい、美味しい珈琲から遠ざかってしまうことだと思います。
例えば、近年ゲイシャ種のコーヒーが大流行していますが、一口にゲイシャといっても種類は様々です。
個人的には「本当に美味しいゲイシャ」はいくつかのカフェで取り扱っているものだけだと感じています。
今回は私が心から美味しいと感じるミカフェートのコーヒーについてご案内したいと思います。
ミカフェートとは
2008年6月16日に川島良彰さんによって設立された会社です。
コーヒー豆の輸入・販売、カフェの運営、コーヒーに関するコンサルティングを行っている会社です。
カフェは現在全国に8店舗を構えています。
私は銀座店、一橋店に良く足を運びます。
また、後述しますが銀座にあるGINZA SIX(ギンザシックス)の13階にはGRAND CRU CAFÉ GINZA(グランクリュカフェ)という最高品質のコーヒーを提供しているカフェがあります。
グランクリュカフェに足を運ぶと「ここまでコーヒーに拘るのか」と驚かされます。
例えば、通常コーヒーは生豆の状態で麻袋に入れられ、産地から常温でフェリーによって輸出されます。
日本に届くまでに3ヶ月ほどを有します。実は輸送時間は産地で収穫されてから消費者の口に運ばれるまでの期間を大きく左右します。
まず麻袋に入れる理由は単純に麻袋が安価であるためです。
コーヒー豆を入れるものといえば麻袋というイメージですが、麻袋は油分を多く含んでおり本来コーヒー豆を入れておくものとしては、あまり望ましいものでは無いのです。
また、船での輸送は一度に大量のコーヒー豆が運べるという利点(業者としては大量に安く運べる、消費者としては安く購入できる)がありますが、船内では常温の管理のため実はコーヒー豆が傷みやすいという欠点があります。
ミカフェートではその点に目をつけ、麻袋の中に袋を入れその中にコーヒー豆を入れて運んでいます。
それによって品質が保てる訳ですね。
また温度を保った上、航空で輸送するようにしているため品質が保たれた状態で且つ早く仕入れることができます。
ミカフェートでは一杯のコーヒーをより美味しく飲めるように、他にも拘り抜かれた努力があります。
代表の川島良彰さんとは
これらのコーヒーの拘りようは、創設者の川島社長のコーヒーへの思いが形になったものだといえます。
川島社長は元々珈琲焙煎卸業を営むコーヒー乃川島の家系に誕生したコーヒーのサラブレッドだそうです。
静岡ご出身で今もコーヒー乃川島は続いております。
元々コーヒーに魅了され産地にも足を運んでいた川島社長は、UCC上島珈琲の上島忠雄さんと出会ったことが大きなきっかけとなり、後にコーヒーハンターと呼ばれるほどとなります。
ミカフェートを立ち上げる以前はUCC上島珈琲で20年少々勤務されており、入社された1981年UCCが初めて海外進出としてジャマイカに自社農園を構えた時の責任者に抜擢されています。ジャマイカといえば今もブランド化されているブルーマウンテンの農園開発から始まったそうです。
その後、2008年に株式会社ミカフェートを(当時は株式会社 Mi Cafeto)を設立され今日に至っています。
ミカフェートの商品について
ここからは、ミカフェートではどのようなコーヒーを取り扱っているのかをご紹介致します。
ミカフェートでは世界最高品質のコーヒーを作ることを目的とし、農園から一杯のカップまでを徹底的に考えて商品化しています。
私が個人的に大きな魅力を感じるのはボトルに焙煎豆を入れて販売している点です。


焙煎されたコーヒー豆は炭酸ガスを放出します。(参照:コーヒーの美味しさを左右する炭酸ガス)
一般的にコーヒー豆は袋で販売されていますよね。
袋には破裂を防ぐために穴が空いており、日に日に炭酸ガスはそこから抜けていきます。
するとコーヒーの味を左右するアロマはどんどん失われて行きます。
だからこそすぐに飲みきれる量の焙煎豆を購入することが大切なのですが、100gや200gなどで売られている豆をすぐに飲みきるのは中々難しいですよね。
そこで、ミカフェートではボトルに入れて販売しています。
この技術により通常よりも長い焙煎豆の品質保持ができるようになっています。
細部にまで拘っているのはミカフェートならではだと思います。

先日バレンタインブレンドなるものが売っていたので購入して見ました。

グアテマラのサンセバスティアン農園 パカマラ ナチュラルとコーヒーハンターズラインのサン ミゲル を混ぜたブレンドコーヒーです。
また、最近ではアリオなどのスーパーでもミカフェートのコーヒー豆が販売されるようになってきています。

一般顧客向けなので挽き豆になっています。
挽き豆だと余計に劣化が早いためボトルに入っているのは魅力だと思います。
量販店でも良い豆が売られるようになってきていることを考えると珈琲の国内需要が高まっているのだと改めて感じさせられます。
シャンパンボトルに入れられたコーヒー豆
ミカフェートのコーヒー豆はペットボトルで販売されているだけではありません。
なんとシャンパンボトルでも販売されています。
こちらは基本的にストレートコーヒーの高品質豆の販売に使用されています。

いかにも高級感漂う商品です。
100gで3,000円〜くらいで販売されています。
10杯弱で3,000円ですので家で飲んでも一杯あたり300円少々ということになりますね。
但し、めちゃくちゃ美味しいです。
自身へのご褒美として一度は飲むべき商材だと思います。

シャンパンボトルが箱に入れられて販売されています。

このボトルにシャンパンでもワインでもなくコーヒー豆が入っているというのは何度見ても不思議な感覚です。

先ほどのバレンタインブレンドとは異なり、こちらはストレートコーヒーです。
生産国:グアテマラ
産地:アンティグア
農園:サンセバスティアン農園
品種:アラビカ種ブルボン亜種
生豆輸送:リーファーコンテナ
収穫年:2018年
焙煎日:2020年1月28日
賞味期限:2021年1月28日
と細かく記載されているのもミカフェートならではの特徴です。
賞味期限は驚異の1年となっています。
気になる味は。
言うまでもなく本当に美味しいです。
香りも豊かですし、あっさりしていて飲みやすい口当たりなのに甘みのインパクトが強い珈琲です。
ハンドドリップに慣れていない方は勿体無いのでフレンチプレスをお勧めします。

世界最高級のカフェ GRAND CRU CAFÉ GINZA
2017年4月 銀座六丁目の松坂屋の跡地にGINZA SIXがオープンしました。
そのギンザシックスの最上階となる13階にRAND CRU CAFÉ(グランクリュカフェ)なるお店があります。

こちらはミカフェートが運営する最高級品質のコーヒーを提供するカフェです。
中々、一見さんには敷居が高い佇まいです。

入り口には市販のシャンパンボトルよりも一層高級そうなボトルが並びます。
コーヒーカップもいかにもという感じが漂っています。

農園からコーヒーが注がれるまでの全行程に厳しい基準を設けて、その基準をクリアできたコーヒーが最高の一杯として提供されます。
価格はなんと1万円〜10万円。
コーヒー好きであれば一度は訪れるべき名店だと思います。