ミニストップの珈琲を調査 〜価格で勝負に出たコンビニコーヒーの味とは〜

こんにちは、CREAです。

今日はミニストップのコーヒーを抽出機械メーカーを含めてご紹介及びレビューしたいと思います。
コンビニコーヒーの評価ブログは久しぶりです。

というのも、最近コンビニコーヒーも進化が止まり落ち着きを見せてきたため、2018年秋にファミリーマートが機械を変えて依頼のコンビニネタです。

2020年の新型コロナウイルス情勢を考えると恐らくカウンターコーヒーも大きく利用を落としているでしょう。
この新型コロナウイルスが世界を恐怖に落とし入れる少し前、2020年1月6日にミニストップは世間を賑わしました。

それはコーヒーの価格を80円(税抜き)に落としてきたためです。

80円は凄いですね。

ミニストップはそれだけでなく2019年7月2日からおにぎり各種を100円均一にしました。
昨今の値上げ情勢を踏まえると、ここで反対に攻めてきたのは凄い。

それではミニストップのコーヒーについて調査してみます。

ミニストップカフェが採用しているコーヒーマシンとは

早速ですが、ミニストップのコーヒーマシンはサンデン社製です。つまり国産メーカーのコーヒーサーバーとなっています。

機械の構造としてはペーパードリップ方式となっており、喫茶店のマスターがハンドドリップで淹れる様な抽出とサイフォンの抽出を織り交ぜたような仕組みで珈琲をドリップします。

以前のブログでも記載した通り、この方式はコンビニコーヒーの火付け役となったセブンイレブンが採用している抽出タイプです。ミニストップも同じようにこの淹れ方を採用しました。
(ファミリーマート、ローソンは元々エスプレッソ方式の機械を採用、デイリーヤマザキもペーパードリップマシンを採用)

その点で言えば日本人好みの抽出方式を採用したと言えます。

因みに、デイリーヤマザキや2018年に機械を一新したファミリーマートもサンデン社のマシンを採用しています。但し、ファミマに至ってはサンデンと共同で新しい機械を開発するに至っています。その総投資額が200億円なんだとか。力の入れ具合が違います。

対するミニストップはサンデン・リテールシステム株式会社が開発した既成の商品です。そのため、機械の償却費を大幅に抑えることができていると考えられます。

これが80円という価格帯を成り立たせている背景の一つだと思われます。

因みに商材は恐らくサンデン・リテールシステムのクリスタ(CRYSTA)というタイプでしょう。全自動ドリップ式コーヒーマシンで当然ながら機内にはコーヒー豆を挽くミルが付いており、抽出ドリップも内蔵しています。
(ファミリーマートはCRYSTAⅡの類似機種になっています。)

ボタンを押してから抽出完了までは業界マシンでは最速クラスの45秒ほど。(Sカップの160cc選択時)
こちらはセブンイレブンと富士電機で共同開発されたセブンカフェも同じくらいの時間となっているので、コーヒーを淹れる時間についてはどこのコンビニも大差は無いように思えます。

ミニストップのコーヒーの歴史についても少し触れておくと、コーヒーの店内で淹れた珈琲を販売したのは2009年10月からだそうです。
そのころは確かポッドのようなデカンタのようなものにコーヒーが保温されて、頼んだお客さんが一杯分のコーヒーをそこから入れるようなタイプだったと思います。

80円という価格帯で攻めに出たミニストップ

2020年1月7日より、ミニストップは全店舗で継続的にホットコーヒー及びアメリカンのホットSサイズを80円(税抜き)で販売すると発表。

私の勤め先でもコーヒーマシンを製造していることから、各メーカーの機械毎にかかる償却費はマシンや名前を見れば何と無く分かります。

コーヒー豆の仕入れ価格についても、イオングループということを踏まえれば大きなスケールメリットもありますし、大分コストを抑えることができるでしょう。

そう考えると、80円で販売すれば利益は少なからず出ると思います。

但し、機械の償却や豆代に加えて人件費やカップ、ミルク、シュガー、マドラー、フタなどの備品も含めると、中々の薄利になっているのでは無いかと考えられます。
備品って結構コストかかるんですよね。

なので、同じコーヒー業界に身を置く人間としては小売業でこの価格というのは中々驚きました。

因みに今回アイスコーヒーは値引きに至りませんでした。これはカップ氷が高いためだと思われます。厳密にいうと輸送費が高いんですね。
プラスチックのカップに氷を詰めて輸送するとなると、トラックでは常時プラカップを冷凍ストックして運ぶ必要があります。

そのコストって物凄い高いんですよね。
そう考えるとむしろ100円というのも驚異的です。

そして、ミニストップではコーヒーの価格変更よりも先に、おにぎりを100円へ均一へ値下げ。こちらも驚きました。
正直おにぎりの原価は知らないですが、他の大手コンビニは年々価格上がってますよね。それを考えるとやはりイオングループというバックボーンが大きいのでしょうか。

ミニストップカフェのコーヒーをレビュー

先述したようにホットコーヒーに至っては価格改定として20%もの値下げに踏み切ったミニストップカフェ。

その味はいかに。

という疑問が湧きますが、実はこの価格変更と並行して謳っているキーワードで「味・品質・量」は従来のままとしています。そのため、中身は変わっていないという訳ですね。

個人的な感想を先にお伝えすると、私はミニストップの珈琲の味はそれなりに美味しいと思います。個人的な好みとして。

恐らく変に特徴を出していないためだと思われます。
酸味も苦味も控え目で甘みも少ない。
結果、後味も控え目であるため嫌な酸味や苦味も発生させないのだと思います。

コーヒー好きは飲むコーヒーに良い酸味であったりキレのある苦味であったり、そのコーヒー豆独自の特徴を求めますので、その場合はパンチが弱いのでおすすめしません。ですが、軽く一杯コーヒー飲みたい&安く済ませたいという時にはこの上ない一杯だと思います。

恐らくミニストップもそのような客層を狙ってまとめ買いを目的とした客引きにしているのでしょう。

豆はブレンドのようですね。
キリマンジャロブレンドと謳っているのでブレンドの30%以上の比率はキリマンジェロのコーヒー豆を使用しているということが分かります。

キリマンジャロの豆は香りが特徴的ですので、華やかで芳醇な香りを意識したコーヒーと言えます。ブレンド方法はアフターミックス方式で行っており、それぞれの豆を別々に焙煎し、その後でコーヒー豆を混ぜているようです。

これによってその豆の個性を最大限に活かしたコーヒーにしているのだと思われます。

ブレンドに使用しているキリマンジャロ以外のコーヒー豆は何かについてはHPなどのサイトでも開示が無かったので分かりませんでした。

但し、アラビカ種100%であることは間違いないようです。と言っても今のご時世でロブスタ種をブレンドに混ぜているカフェは少なくなりましたね。

ミニストップって昔ソフトクリームに珈琲入れた商品ありましたよね?
中々溶けない上にソフトとコーヒーが混ざりにくかったりしたので、飲みにくいことこの上なかったですが、ミニストップのあの濃厚なソフトクリームとコーヒーが一度に頼めるということもあって贅沢な一品だなと思っていたのですが。また、販売して欲しいと個人的には感じています。

因みに私はハロハロが大好きです。

もうすぐハロハロの季節がやってきますね。

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